1年半も不払い受けていることを放置したジョジョの作画監督がいかに幼稚か
実に7年ぶりの書き込みになる。
twitterの匿名性が5チャンネルと同じ様相を呈してきて嫌になった。そこで実名制のfacebookをしばらくやっていたが、仕事上の利害関係者と繋がると、業界のことについて愚痴が言えなくなったのではてなに戻ってきた。
絵師は安すぎる賃金で働いてはいけないというのは甘えじゃないの?
絵師は安すぎる賃金で働いてはいけない
http://togetter.com/li/235981
私もいちおうものを作る仕事の隅にいる人間なので全面的にプロのイラストレーターさんを擁護したい。
でもプロのイラストレーターとあろう者が新人や学生に愚痴るばかりで具体的にどうすればいいか対策を考えてない、業界の相場についての啓蒙活動もユニオンを作る等の働きかけもせず、ただただtwitterに言いたい事を書き連ねてるだけという時点で甘えとしか思えない。
この記事にあるように、プロに1枚カラーイラスト描かせると2万円だとしよう。
PIXIVで描いてるそこそこうまい学生を10人集めて10人もいれば1人ぐらいは締め切り内に上げるだろうから、一人千円で描かせて仕事を納めるプロデューサーがいたとしても何の不思議もない。というかそういうやり方で仕事を回している人間は実際にいる。
そのプロデューサーにはモラルがないとイラストレーターには叩かれるかもしれない。
しかし、もはやモラルとか言ってられる状況じゃないほどタダでも自分の絵を世の中に見てほしいという欲求抱えて悶々としてる学生や主婦、趣味で絵を描いてるサラリーマンがゴマンといる。
そういったいわゆる絵師にプロのイラストレーターが「タダで描くな!俺たちが食えなくなる!」って言ってもわがままにしか受け止められない。
絵師とプロデューサーの間にはWinWinの関係が出来ていてその契約を止める権利は誰にもない。
「受注のイラスト仕事はタダ同然にまで相場が下がる」というのはもはやモラルの問題じゃなくて時代の流れと捉えないといけない状況なのではないだろうか。
じゃあイラストレーターは廃業しなきゃいけないのか。
本来プロをなのるほどの腕前もないのに『なんちゃってプロ』やってる人は廃業して当然でしょう。
イラストレーターのプロと言えるには『絵さえかければいい』わけじゃないはず。プロと胸張って言えるほどの技術があるか、その人にしかかけないほど個性的な絵が描けなきゃいけない。
個性も何もなく言われたままに絵を描いてるイラストレーターはいずれ他の人に取って代わられるのは当たり前。それはイラストの世界だけの話ではない。
たとえば、CMのカメラマンは一仕事10万円でやる人もいれば500万円出さなきゃやらない人もいる。それでも500万の人に仕事が行く。
なぜなら、その人にしか撮れない画を撮るから。
いくら他人が安請け合いしようが、「一枚100万円の価値がある」と思われる絵を描けるならそこに仕事は行くわけです。
学生が安請け合いしたところで寺田克也の絵の値段が下がるだろうか。
ひとりひとりが安請け合いしないようにがんばっても、絶対安請け合いする人はいるし、しかも安請け合いした人は自分に責任はないと言い張る。
上の記事のコメント欄にもあるように「あの頃は若かったから」「何も知らなかったから」と現在プロでやってる人も安請け合いした経験はあるのです。それの積み重なりで今の相場と言うのは決まっている。
絵で食ってるなら、つまりプロのイラストレーターなら、自分にしか描けない個性的でダントツにうまい絵を描けるようになって自分の価値をあげるか、それが出来ないならネット上の絵師一人ひとりに働きかけて安請け合いしないように啓蒙するか、もしくはこの時代の流れの中でも食っていけるだけのシステムを構築するかしないとね。
twitterで愚痴るだけなら廃業するだけ。ただそれだけ。
投票用紙に「うんこ」って書いてもいいから、投票することが大事
20代30代が投票率をあげても、自民が勝つか民主が勝つかの政局について大きく予想を覆すような結果になんてなりはしない。浮動票なんてメディアが勝たせたい方にしかなびかない。
でも、20代30代が投票をして、この世代の投票率を上げることはものすごく大事。
60代以上の票が投票率のほとんどを占めている今、政治家はどんな政策を掲げるだろうか。
リタイアした爺さん婆さんの貯金や財産を手元からなくならない様にして、高額な年金も維持する。働かなくても長生きだけは出来るように医療費は負担して病院行きたい放題させる。もちろん後期高齢者医療制度なんてもってのほか。その反面、現在働いている20代30代をジジババのために派遣だろうがなんだろうが、低賃金とサービス残業で死ぬほど働かせても大丈夫な政策を掲げるだろう。そしてそういう政治家が勝つのである。
政治家に若者向けの政策を掲げさせ、実行させるには20代30代の投票率を上げることがまずは大事なのだ。
「戦争潜り抜けてきた年寄りを敬って、文句言わずに働けガキども」と平然と言ってのけるみのもんたのような政治をやめるために若者世代の投票率は上げた方がこの世代にとって得。
だれにも投票したくなければ投票用紙に「うんこ」でもなんでも書けばいい。でも投票をしないということがとんでもなく損な事だけは別っておかなくてはならない。
むしろ投票用紙に「うんこ」って書くためだけに投票所に行ってもいいくらいだ。「うんこ」と書かれた無効票が莫大な数になれば「うんこ」という政党が出来たり、「うんこ」という名前で出馬する政治家も現れるかもしれない。うんこを当選させてみよう。
ニコニコ生放送電波料とれば?
ニコニコ生放送の電波料徴収
これはニコニコ動画が黒字化するためにもっともやるべき施策だと思う。
ニコニコ生放送の枠は限られている。そしてその枠で放送したいというユーザーはその枠よりもずっと多い。しかし、素人のニコニコ生放送は、見るに値するものは千に一つあるかないかと言うほどつまらない、レベルが低い。
これは同意する人も多いと思う。
大赤字出している企業がここからお金取らないって普通に考えておかしい。
放送できる枠が限られているのだから、プレミア会員への入会だけではなくもう一つハードルを課すべきだと思うし、それはニコニコポイントを追加徴収すると言う形で運営は簡単にできるのではないかと思う。
私は、ユーザーに情報を発信することのリスクを課すのも必要なのではないかと思う。くだらないオタクの部屋の定点カメラ映像やゲームのプレイ動画をひたすら流すのが生放送という貴重な枠を使ってでも発信すべき「コンテンツ」なのだろうか。こんなに気軽に発信されたものを「コンテンツ」と呼んで、生放送をしっかり意識して作りこまれたおもしろい番組と同列に並べてしまっていいのだろうか。
しっかりとした番組を作りこみ金銭的リスクを払ってでも自らの思いを発信したい人間が、ただの暇つぶしが欲しくて家のウェブカメラで自分のもってるフィギュアを30分写したいだけのニートに表現の場を奪われている今の状況ってだれも幸せになっていないのではないか?
現在の状況だとこの後者がニコニコ生放送の枠をもっていて、前者が順番待ちを強いられる状況。
そんな状況よりも前者を優先させた方が、ニコニコ動画のコンテンツも面白いものが増えていく、ただの暇つぶしでくだらない映像を垂れ流すだけの愚行は減らせる、運営は黒字に近づける。もし追加料金を徴収すれば後者は生放送を諦めるだろう「金払ってはやりたくない」と。
おそらく、ニコニコ動画運営にとってはテレビへのアンチテーゼとしてテレビにおける電波料的なものを課したくないと言う思いもあるだろう。
しかし、その思いをニコニコ生放送の場でも一貫させるメリットは少ないのではないだろうか?ニコニコ動画には依然無料で動画をアップできるのだからそっちでやれば良いだけの話である。
これをしてくれるなら、事業費117億円の「アニメの殿堂」を作ってもいい。
1、アニメ動画原稿や漫画原稿の管理
アニメプロダクションは中小零細がほとんどで制作は常に人手不足。1話30分で3000枚にも及ぶ動画をきちんと管理することはほぼ不可能に近い。出来上がった作品のマスターテープの管理すら怪しいプロダクションはたくさんある。だからアニメの素材を管理する倉庫としての機能はどこかで必要だと思う。
漫画については小学館が漫画原稿失くして雷句誠先生に訴えられた事件を見ればわかるとおり、超大手出版社でも管理はずさんだ。であれば、アニメの殿堂に管理してもらう方がまだマシ。
2、著作権の管理と作家への著作権料の徴収と分配
アニメ業界のテレビ局、広告代理店による中間マージンの抜き方が問題になっている。しかしそのせいでプロダクションによる中間マージンはあまりクローズアップされない。アニメーター、声優等すべてのクリエイターはほとんどプロダクションから外注されるフリーのクリエイターだが、監督以外印税が支払われることはまれである。。
国をあげての事業というのであれば、ネット流出や海外の違法アップロードを取り締まり、多数いる制作者に印税を正当に分配できる機関としての機能は果たしてほしい。
今、アニメの殿堂について問題になっていることとして、事業費(建設費)以外にアニメの上映につき国がプロダクションに支払わなければならない著作権料(運営費)がある。
もしも著作権料の徴収という面倒な仕事をしてくれるのであれば、その対価として、上映のライセンスを与えるというのであればどちらにとっても得である。
もしJASRACのように行き過ぎた搾取をしたとしても、国の機関であればマスコミの目や国民の批判は向けられやすいし、著作権料徴収と印税の分配をしてくれるのであれば、一切仕事しない広告代理店に中間マージンを抜かれるよりは100倍マシである。なぜ日本の売れているミュージシャンは大金持ちかというと、カスラックと呼ばれて批判されてはいるもののJASRACが管理徴収して、不当な中間マージンを排除してくれたお陰である。日本の売れているミュージシャン並みに日本の売れてるアニメーターが大金持ちになってもいいじゃないか。
3、国立のアニメ・漫画学校の併設
動画マンが我慢して年収100万で仕事しなければ成り立たないという今のアニメ業界のビジネスモデルはどう考えてもおかしい。
しかし、だからといってアニメ業界のお偉いさんが言うように国が補助金を出してナントカするというのも絶対間違っている。
もしクオリティを下げたくないなら、この際人海戦術でやらなければいけない「動画」は海外で作るということしかビジネスとして成り立たなくなっていると思う。
でもそれだとアニメーターが日本国内で育たない。じゃあどうするか
はっきり言ってYやVのような専門学校の1年や2年ではたいした技術は身につかない。国立でアニメ・漫画学校をつくり、一流の講師を招き4年ぐらいのスパンで生徒に一からアニメを叩き込めばその卒業生はいきなり海外の動画マン、原画マン使って作画監督から始められる。そうすればキャリアのスタートから年収300万以上にはできると思う。
プロダクションはインターンとしてその学校の学生に動画を格安で描かせることも出来る。アニメの殿堂はその運営費を税金だけではなく学費から徴収することも可能。
4、労働法の指導
とはいえ、正直言ってアニメプロダクションの経営者は学が無い人が本当に多い。今までの価値観で労働力を安く使うことが身にしみている経営者は結局学校で技術を身につけた人でも安く使おうとするだろう。労働基準監督所のように受身ではなく、プロダクションに積極的に労働法の指導を働きかけて業界の労働状況改善に務める機関としての役割がほしい。
もしこういう上記の機能が果たせるのであれば、作っていいのではないかと思う。私は別に麻生太郎が好きではないが、麻生支持の人はそう思わないだろうか?
もしアニメやそれにともなうグッズの海外売り上げが117億円を超えるのであれば、むしろ作るべきであると思う。
アニメバブルが残した爪あと
http://www.asahi.com/showbiz/manga/TKY200905040063.html
アニメバブルが崩壊というけれど、アニメバブルが残した爪あとも深刻だと思う。
4、5年ほど前にアニメや映画コンテンツに融資をする銀行が増えた。
http://animeanime.jp/biz/archives/2004/10/post_68.html
しかし、ここで銀行に融資を持ちかける際にプロデューサーがどんなプレゼンをしたか、現在のアニメ事情を見ればわかる。
「キャラクターものはDVD以外の売り上げで現金回収が可能です」
「とくに萌えキャラは購買層の財布の紐がゆるい」
「萌えは日本の文化だから海外でも売れる」
「原作モノなら固定客がつかめます」
結果、内容空っぽの深夜の萌えアニメがバカみたいに増えた。ほとんどが原作モノでオリジナルアニメの割合は激減した。そして銀行の融資がとりやすいこの時期をチャンスとばかり、長期的視点が持てず、短期で作って短期で売り上げるような制作をプロダクションは強いられた。
人手不足でアニメ制作は海外、とくには中国に流れた。国内のアニメーターに振り分けられなかったのは本当に痛い。技術は育たなかったし、多忙で体調崩したアニメーターは廃業した。誉れ高きジャパニメーションの技術は確実に流出した。
現金回収がみこみやすい「キャラモノ」が重宝された。手塚アニメを代表するいわゆるリミテッドアニメーションは「ディズニーほど動かないが、シナリオで勝負」していた。そしてそれがジャパニメーションを発展させていたが、この「キャラモノ」重視の時代のせいでシナリオはなおざりにされた。
アニメをオリジナルでゼロから作れる脚本家や監督はアニメ業界に必要なくなり、去っていった。
銀行の融資を受けやすくなったからといったっていつかは返さなくてはならないお金。内容そっちのけで制作スピードだけあげたら、現金回収できないクソアニメばかりが出来ました。お金返せません。結果プロダクションつぶれる。80年代バブルで浮かれていた企業と同じことしただけ。問題はアニメーターは全然おいしい思いが出来ないままバブルは去ってしまったこと。経営陣だけおいしい思いして技術者たちは貧乏生活していたのはゴンゾを見ればたいへん良く理解できる。アニメバブルに乗って上場を果たしたゴンゾはもう今年中の上場廃止がほぼ確定している。
若手アニメーターは育たない地盤が出来た、ベテランアニメーターの廃業も加速する。それがアニメバブルが残した爪あと。
とはいえ実写映画はアカデミー賞をとった。アニメプロダクションではない会社の社員が作った個人制作アニメもアカデミー賞をとった。ポニョの商業的成功で長編アニメ映画も現金回収は見込めるというイメージは出来たかもしれない。だからコンテンツビジネスそのものは行き続けるだろう。しかし、もうテレビアニメは全く持って信用できないということを金融機関は学んだに違いない。
アニメは今後、長編アニメ映画大作か個人制作の短編に2分すると私は予想する。その形でしか融資が見込めないからだ。
中小アニメプロダクションは選択を迫られているのかもしれない。
テレビとネットは絶対融和できない
“地デジカ” の無断美少女イラストに「断固として許さない」と民放連
http://news.livedoor.com/article/detail/4131783/
どう考えても、民放連の対応は間違っている。総務省推進のキャラの著作権を一般市民に対して主張するというのは「広告」という世界ではありえない。国が推進するのだから、国民が自由に使えるというのが筋だし、今そういう状況になりつつあったのだから喜ぶべき状況であったはずだ。しかし、なぜこのような主張をするのか。
私はテレビ業界がネット業界(ひいてはネット文化)をつぶしたいからだと思う。
NHK「日本の、これから」で水曜どうでしょうのプロデューサー藤村氏がニコニコ動画の夏野氏の発言の後に「正直(テレビ局のみんな)むかついてるんじゃないの?」と言ったときにそのテレビのネットに対する憎悪が見えたような気がした。
それはネットに一般市民の娯楽に対する可処分時間が奪われ「視聴率を奪われたから」というだけではない。
大きなところでは、ほりえもんのフジテレビ買収騒ぎというものがあった。テレビ局側の経営陣がネットに対して嫌悪感を感じた大きな事件だったと思う。
しかし、テレビ局がネットにに嫌悪感を示す理由はこれだけではない。
テレビ番組制作は人手と苦労が必要だ。アニメだけに限らずテレビ番組制作のスタッフはとんでもない肉体労働を連日徹夜で続けている。莫大なお金もかかるため、その資金集めに神経すり減らしてスポンサーに頭下げてまわったひともいるだろう。
そうやって出来あがった作品をニコニコ動画やYoutubeがネットに番組制作とは比較にならないコストで流して、視聴者を増やしてきたのだ。もちろんアップしたのはユーザーではあるのだが、それを利用して視聴者を増やしたことには異論はないとおもう。
今でこそ著作権侵害のコンテンツは削除対象となっているが、結局著作権侵害を放置していた期間で視聴者数を増やしてきたという事実はぬぐえない。
テレビは「番組作りに金をはらってきた」
動画共有サイトは「番組作りに金を払っていない」
これが両者を別つ大きな違いだ。
藤村氏は現場で番組作ってきた人間だからそこで死ぬ思いしてきただろうし、死にそうになって働いてきた人たちを見てきてもいる。そうやって作ってきた番組を勝手に横取りして視聴者数増やしてきたニコ動を運営している夏野氏が目の前で「ネットとテレビの融和」みたいなことを言ってきたからかなり「カチン」ときたのだろう。テレビのディレクターであるから出演者として感情的になるデメリットはわかっているはずだが、それでも我慢できないほどむかついたのではないだろうか。
夏野氏は超ガラパゴス研究会というものを立ち上げたようだが
コンテンツを抜きにしてこれからのITは語れないだろう。夏野氏自信も自分がやっているニコニコ動画を全く抜きにしてこの研究会を進める気はないのではないだろうか。
しかし今までコンテンツを作ってきたテレビの人間は一人もいない。
http://www.itmedia.co.jp/promobile/articles/0904/10/news107.html
夏野氏もテレビつぶす気満々じゃないか。
ますます対立は深まるばかりだと考えざるを得ない。