寝てない自慢  うつ自慢 くそくらえ!

職場や学校でかならずいる「寝てない自慢」。
「忙しすぎて昨日から一睡もしてないんだ」「ここ最近平均睡眠時間4時間切ってるよ」
その多くは睡眠時間は少ないかもしれないが仕事の効率は悪い。待ち時間などで寝ているケースも多い。自分がいつ寝たか、いつ起きたかを把握していなく、自分が思っているより長く寝ていることがほとんど。寝ないで飲みに行っている、ネトゲやっているなんていうやつもザラ。

寝てない自慢をする人間のほとんどは話し相手を見下している。「俺はお前より社会に必要とされている」と暗に言いたいのだ。
しかし、寝てない自慢は裏を返せば、「時間管理能力が自分にはありません」と声高に述べているに過ぎない。

こういうやつらが上司にいる職場は最悪だ。部下にも「俺は寝ないで働いてるのに、定時で帰るとはどういう了見だ!」などといってくる。その部下がやるべき仕事をやり終えていてもだ。


現代この「寝てない自慢」に対抗する術ができた「うつ自慢」である。

誤解のないように「本当のうつ」と「うつ自慢」を切り離して考えていただきたい。
仕事が出来ないことの理由を「実はうつで・・・」などといってしまう。しかし、「うつは病気」です。病気で仕事が出来ないなら、病院に行って治さなければならない。
インフルエンザで仕事が出来ないならインフルエンザを治さなければならない。それと同じ。
もし、
「病気である自覚があり、通院して治す意思もある。それまではある程度仕事に支障が出てる人」と
「原因もわからず、ただただ仕事が出来ない。やる気も感じられない」
この2者がいたら上司はどちらを首切るだろうか。僕なら後者だ。
でも「うつに理解がない上司だっている。うつ病なんてしれたら即刻クビだ。社会をわかっていない」という反論もあるだろう。
でも、隠し通しても仕事が続けられるような「うつ」。それは本当に「うつ病」かだろうか?本当に病院に行って診断してもらっただろうか?ひょっとして『抑うつ状態』レベルではないか?有給休暇や薬餌療法で回復するレベルのものではないか?自己診断で「うつ」って言ってないか?

「うつ自慢」は上司に対しては「あなたのせいで病気になったんだ、どうしてくれる?」という批判。同僚に対しては「俺はお前と違って、繊細な心の持ち主だからもっと大事に扱え」という甘え。ただただそれを訴えているにすぎない。

かくいう僕もうつを患ったことがある。病院に行って治した。そして、他人の「うつ自慢」を聞いたときに「ああ、同じ苦しみを味わっているんだなあ」と同情したこともあったが、ただの甘えを「うつ病」という仮病のせいにしているやつらがいて、心底腹が立った。

本当に睡眠時間を削ってがんばっているサラリーマンや経営者、そして本当にうつ病に苦しんでいる方々を、この「寝てない自慢」「うつ自慢」はおとしめてしまっている。
「寝てない自慢」「うつ自慢」は恥ずかしい行為だ。周りにやっているやつがいたら鼻で笑ってやれ。