大学の落ち方

もう大学を卒業してからずいぶん経つが、わたしも兄も浪人時代を人よりすこしだけ長く経験している。だから落ち方はよくわかっているつもりなので、思いつくままに書いてみよう。

1,「勉強はつらくておもしろくないものだけど、努力と根気で耐え抜いてやるものだ」と思い込む。
勉強は継続することが一番大事。だから続けられる勉強法をまず探す。おもしろくなくちゃ続かないだろう。楽しいと思える勉強法を見つける。どうしても楽しいと思えない教科は捨てて、受験科目にしない方向で学部を選ぶ。
2、オナニーを我慢する。
むしろ、オナニーは勉強が終わったときのご褒美にする。
3,「勉強のやり方」みたいなハウトゥー本を鵜呑みにする
その本の著者の略歴を見てみよう。東大医学部卒で脳科学の教授とかやっていないだろうか。そういう人は100ます計算を0.5秒で解けてしまうような特殊能力をもっている。そんな超天才と同じ勉強法を凡人ができるはずない。
4、模試を受けない。模試の結果に一喜一憂する。
模試は合格ラインと自分の距離を知るためにやるものであって、いわば目的地と現在地を知るGPSのようなものだ、その結果が良いか悪いかなどは一切の意味をもたない。模試の結果に一喜一憂してる人がいたら(それが親だとしても)馬鹿だなあと思うこと。
5、勉強のために部活をやめる。
ほとんどの人はこれで成績が上がることはない。おそらく部活でストレス発散。短時間で集中して勉強するというスタイルの方が身につくのだと思われる。
6、初詣に行く、神社を巡る。
初詣とは日本人が神社で一斉にインフルエンザをもらいに行くイベントである。
どうしても行きたければ、元旦ではなくもう少し神社がすいてからにする。「合格祈願のお参り」に行くべきである。そして、行く神社は一社で充分。そんなに暇なら勉強しろ。風邪を引くリスクもあがるし、神様にも失礼。勉強の裏付けのない神頼みは何一つ効果はない。
7,受験日前日まで夜型生活
学校や予備校に行かなくてもいい期間(1月以降)になるとどうしても生活が夜型になってしまいがちだが、そんな状態でいきなり早起きすると下痢をしたり試験中睡魔に襲われたりする。
8、受験日にカバンにごっそり参考書を詰め込む。
特にほとんど使っていない参考書を持って行くのはナンセンス。どうせそんなもの読んでる時間はない。自分が使い倒した珠玉の一冊(各教科ごと)を持って行けば充分。
9、遠方からの受験のとき最終試験日の宿をとらない。
大荷物抱えて受験場に行かなくてはいけなくなる。体力を奪われると集中力も奪われる。落ちたときの浪人費用を考えても、一晩の宿代の方がやすい。
10、ハチマキをまく。
時代錯誤も甚だしい。普段からつけているならともかく、いたたまれなくなる。

以上10項目はすべて自分がやった失敗だ。

最後に
現役で京大に合格した友人は3年留年の末退学し、田舎に帰り現在ニート歴7年(卒業しなかったので学歴は高卒)。
一方、うちの兄は3浪したけど現在は国立大学で助教授をしている。
大学にうかろうが落ちようが、大したことではない。問題はその後だ。